様々な手術法 – 子宮筋腫の正しい知識

管理人がチェックする子宮筋腫情報

子宮全摘出手術か痛止めのお薬を飲むかの二つに一つの選択

子宮筋腫は、手術かホルモン治療でしか治らない病気と思われがちです。しかし、きちんと子宮筋腫を理解して、食習慣を改善し、ストレスを解消することで子宮筋腫が改善する方法があるんです。

子供の頃から生理痛がひどく、特に生理が始まって3日間ほどは、4時間おきの鎮痛剤無しでは日常生活がおくれない日々でした。いろいろと子宮筋腫の情報を集めましたが、この改善方法が一番続けられました。
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様々な手術法

膣式純子宮全摘術

膣からの手術は最近、腹腔鏡を併用して行なう膣式純子全摘術が行なわれるようになっています。この手術ではまず、手術のためにあけた穴から腹腔内に二酸化炭素ガスをいれたり、ワイヤーを通して腹腔壁を引っ張って持ち上げ、腹腔内にスペースをつくって腹腔鏡を挿入します。

さらに腹壁に小さな切開を入れて操作器具を挿入することもあります。こうして腹腔鏡で腹腔内を観察しながら手術操作を進めるので、膣からの手術の欠点をかなり補うことができるのです。しかし、腹腔鏡が入らないような巨大な筋腫の場合や、癒着の強い症例では、腹腔鏡を用いても癒着を剥すのが難しく、開腹手術を薦められることもあります。

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筋腫核出術

子宮筋腫が妊娠に影響して、不妊症や流産の原因になっていると考えられる場合、子宮を残し、筋腫だけをくりぬいて取り除くことも可能です。これを筋腫核出術といいます。子宮を残すためには、子宮内膜と筋腫の位置関係や筋腫の数など、子宮全適術よりも詳しい情報が必要です。

従って、術前の検査が多くなります。しかし、十分な検査のうえで手術をしても、目に見えないような小さな筋腫の芽が残ってしまうことがあり、これが術後に大きくなって筋腫が再発する可能もあります。この手術は筋腫が大きくなるまでの間に妊娠・出産することを主たる目的とするものです。

すでに子供がいて、今後、妊娠を全く希望されていない患者さんの場合には、あまりお勧めしません。このような方は、再発を防ぐためにも、なるべく子宮全摘術を受けた方が良いでしょう。

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腹式単純子宮全摘術の内容

一般的な腹式単純子宮全摘術では、まず麻酔をした後、恥骨結合(下腹部に触れる硬い骨の部分)のすぐ上からへその下2cmくらいまで、縦に10cmほど皮膚を切開してお腹を開けます。筋腫が非常に大きい時には、へその上までさらに切開を延長することもあります。

お腹を開いて腹腔内に入っていき、腸を上方に押して骨盤内にスペースをとると、卵巣と子宮がみえてきます。子宮は、前後、側方からいくつかの靭帯で支えられたり、引っ張られたりしており、下方では膣管につながっています。

子宮全摘術では、これらの靭帯や血管をなるべく子宮に近い位置で切断し、膀胱を子宮頸部前方で押し下げて、膣管と子宮だけが繋がっている形にし、最後に子宮を膣管から切り離して摘出します。

これに対して、経膣的手術では、まず子宮頸部周囲の膣管を切開し、開腹手術とほぼ逆の操作で手術を進めますが、手術内容は同じです。子宮を摘出したあとの膣は、もとの長さの位置で縫合します。次いで、切開した腹膜、筋膜、皮膚を縫合し、手術は終わります。

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有茎性筋腫の手術

有茎性筋腫で子宮内膜の方に飛び出た筋腫では医師の対応は2つの型に分かれます。

  1. 子宮を筋腫とともに摘出する方法
  2. 筋腫だけを膣の方向から取り除く方法

2.の方法では、子宮鏡で筋腫を確認した後、膣から筋腫を捻りとる、あるいは電気メスで茎を切り取ってしまいます。この方法は、普通、子宮に他の筋腫がない場合に行なわれます。筋腫がたくさんできている場合は、開腹して子宮を摘出するか、筋腫核出術を行なうことになると思います。

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筋腫核手術について

子宮筋腫は、子宮筋という筋肉の中にできた筋肉の塊です。普通はこの塊がボールのような球形をしていて、周囲の子宮筋との境がはっきりしています。

ですから、子宮筋腫の塊が子宮筋の中にあれば、子宮筋を切開して筋腫だけをくりぬく手術をします。子宮筋腫は筋腫核とも呼ばれるので、筋肉をくりぬくこの手術を核手術と呼んでいます。筋腫ができる場所によって、手術の方法は違ってきます。

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有茎性の筋腫の手術

有茎性の漿膜下筋腫は、子宮筋から出た茎の根元に切開線を入れて筋腫を取り除き、子宮筋の切開部位を縫合します、まったく問題のない手術です。

筋層内に埋まっている筋腫核と周囲を覆っている子宮筋との境目を少しずつ剥していけば、筋腫だけをくりぬくことができます。

たくさんできているときは、根気よく同じ操作を繰り返して筋腫を取り除いていきます。子宮筋の切開に繋がる筋腫核が無くなってできたスペースを埋めるように縫合します。子宮内膜に近いところにある筋腫の場合は、子宮内膜に穴をあけないように注意深く操作を進めます。

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筋層内筋腫の手術

筋層内筋腫の手術では、子宮の筋肉に切開を入れることによる出血と子宮筋腫の周囲の血管が拡張していて出血しやすいために、普通は子宮に血液を送り込んでいる子宮動脈を、色々な方法で一時的に圧迫して出血を少なくする方法がとられます。

粘膜下筋腫で、たくさんできているときは、筋層内の筋腫をくりぬく有茎性筋腫の手術と同じような方法で手術を行ないます。この場合は、子宮内膜に穴があいた状態になるので、子宮内膜を丁寧に修復し、子宮筋を縫い合わせます。

基本的に出血量を抑えるような工夫をしてあれば、この手術はほとんど心配ありません。

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核手術の色々

核出術は普通、不妊症で妊娠を希望されている患者さんに行なうので、手術後に癒着がおこらないような工夫をすることが大切になります。

また、筋腫のある子宮はその重さで後ろに倒れ、子宮後屈となっていることが多いので、妊娠しやすい状態となるように子宮の位置矯正術を併せて行なうことがあります。

核出術後の筋腫の再発率は約20%くらいです。これは、肉眼ではみえないような小さな筋腫が取り残され、それが成長してくるためと考えられています。

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その他の手術

近年、子宮鏡や腹腔鏡などの内視鏡を用いた手術も行われています。

子宮鏡は膣を通して粘膜下筋腫を取り除く場合などに、また腹膣鏡は漿膜下筋腫の核出術や経膣的子宮全摘術の補助などにもちいられています。

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